灰みの空いろ日記

乱調日々書留

2023年のイエローマジックオーケストラ

今住んでいる町の真ん中には、標高130メートルほどの山があって江戸時代の城郭が美しく、シンボリックで、ランドマークになっている。ふもとには堀が巡らされて、広い公園がある。そこにむかう大きな通りを花園町通りという。
昔、その通りの東側に、貸しレコード店があった。
金のない学生だった私たちは、バイト代が入ると聴きたいアルバムをそこで借りて、友達の分もカセットテープにダビングするというのが常だった。

この2枚もそこで借りた記憶がある。
電子音とかテクノポップとか不協和音とかサッパリその価値がわからなかったのに、坂本龍一さんを教授と呼んだり、高橋幸宏さんをユキヒロと、細野晴臣さんをホソノと呼び捨てにしたりしていた。
今日、YMOは、50代以上のたくさんの人の回想の中に、何某かの形で登場しているんだろうなあ。
などと、坂本龍一さんの訃報を前にボーッとしながら思っている。